「函館」歌詩

1 銀河

私が恋に落ちたバンドが 全都道府県ツアーにいくってさ
47箇所のツアー日程を 狭い台所でポツンと見ていた
昔は私も遠くの町まで 夢中で追いかけて恋もしたけれど
今は地元でたった1日を いけるかいけないか冷蔵庫の前だ

でも
好きなんだ 好きなんだ ずっとずっとライブハウスが
あなたにとっては47分の1でも 私にとっては1分の1


昔は最前列までいって 終電後は朝まで酒を飲み
ライブでしか会わない友達に 人生全部話したりしたっけ
例えばあの頃の友達に今会って「元気なの?」ってきかれたとして
「元気でやってる。」嘘じゃなくいえるかな
なんて考えながらやっぱりあの曲を聴いている

好きなんだ 好きなんだ ずっとずっとライブハウスが
あなたは何度も歌っていても私にとっては 最初で最後かも知れない

ずっと開けてなかったひきだしの中
綺麗に畳まれたバンドTシャツ
使い込んで色褪せた色んな色のタオル
押入れの中ホコリの被ったギターケース
財布の中に入っているいくつかのピック
昔もらったサインは今でも輝いている
大丈夫 あのライブハウスまでの道のりは完璧
家族みんなのご飯を作ってから やっぱり家のドアを開けた

やっぱりライブにいく事にして
始まったライブは一瞬で
気がつけばもう最後の曲で
ずっと好きだったあの曲が鳴っている



2 裸電球

アイツの事を夢から逃げた負け犬だなんて
いってる奴いたら片っ端からぶん殴ってやる
ギターを抱いてステージで踊るのを見ないからって
アイツはギターを嫌いになった訳じゃないんだ

努力してない奴に限って口で儲けようとする
闇と戦ってない奴こそ誰かのせいにする
アイツはギターと今もいろんな道を歩きながら
未来と過去を抱いて今を生きる音を鳴らしている

アイツのファイティングポーズが見えないのは
お前がファイティングポーズをとってないからだ
アイツのファイティングポーズが見えないのは
お前がファイティングポーズを知らないからだ

鋲を刺したライダース着たからってパンクスとはいわない
リーゼントにして町で踊ってもロックとはいわない
スーツと名刺で頭さげているパンクスもいるし
子供育てて毎日飯作るのもロックンロールだ
その意味がわかるなって奴は酒でも飲みにいこう
その意味で泣ける奴は酒でも飲みにいこう
お香炊いて路上の缶ビールで酔っぱらえるよな
高い酒はいらない お前がいればいい

アイツのファイティングポーズが見えないのは
お前がファイティングポーズをとってないからだ
アイツのファイティングポーズが見えないのは
お前がファイティングポーズを知らないからだ

いつも気をつけているのは ぬるくなりたくない
そこら辺見てみろ ぬるいバンドマン風な奴ばかり
歌詞わかんねえっていってる演奏者の音は聴きたくない
打ち上げばっかり盛り上がるボーカルにもなりたくない
売れてる音楽がすごいわけじゃない
そういう事いう奴に限って大した奴じゃない
やっぱりすごいよ たまにクソもいるけど
ただ負ける気がしない 心ん中で想っている

アイツのファイティングポーズが見えないのは
お前がファイティングポーズをとってないからだ
アイツのファイティングポーズが見えないのは
お前がファイティングポーズを知らないからだ

夜がきたのか じゃあ朝が近いんだな
冬がきたのか じゃあ春が近いんだな
全てやめたくなったか そりゃ戦ってる証拠だ
そのそばにいるよって音を 鳴らしていこう

そばにいるおと


3 journey

夢の続きはかすんで ぼやけて見えてる
それでもクタクタのスニーカーは 今日も向こう側へ歩いてる
世の中から見たらきっと いい歳こいて何やってるって見えるだろな
見えるだろな 見えるかい それがどうした

誰もが少年少女だった 誰もが少年少女だった
なあ あの頃の自分だけは裏切りたくないよな

STAND BY MEのような旅がしたかったけれど
やっぱり映画の中の世界なんだなって 何度目かの絶望のあと
STAND BY MEも敵わない今日にやっぱり会いたくて
少年少女の自分は胸に刻んで 今日の自分と歩く

残りの人生どのくらいだろう あと何回キミに会えるだろう
なあ そんな事も考えちまう年ごろだな
だけど知らねえうるせえって想ってやりたい自分もいる

ずっと先の事よりも今日に全てをかけてみる
若い頃とはすこし意味が変わったかも知れない
だけど体も心も夢も くしゃくしゃになっていく悔しさの中で
すこしいる友達の顔が くしゃくしゃになってくのを見れるのが
おい なんだか幸せだよな

STAND BY MEのような旅がしたかったけれど
やっぱり映画の中の世界なんだなって 何度目かの絶望のあと
STAND BY MEも敵わない明日にやっぱり会いたくて
少年少女の自分は胸に刻んで 今日の自分と歩く


4 name

キミの名前呼ばせてよ 隣でいつまでも呼ばせてよ
キミの名前呼ばせてよ いちばん好きな言葉はキミの名前

「ごめんなさい」の「ご」のとこで 許してしまえるよ
「ありがとう」の「あ」のとこで 涙がでてしまう

おはよう こんちわ おやすみ バイバイ
全部全部その裏側に
いかないで とか 側にいて とかあるんだよ
そして 愛とか恋とか日本の誰かが作った言葉なんかより
好きな言葉がある 好きな言葉がある

キミの名前呼ばせてよ 隣でいつまでも呼ばせてよ
キミの名前呼ばせてよ 一番好きな言葉はキミの名前

未来と過去のどっちかへ 自由に飛んでいけるのなら
未来へゆっくり歩いてく 今をずっと僕にください

もしもキミのその耳が 聴こえなくなったなら
ノートに何度でも書こう ノートに何度でも書こう
もしもキミのその目が 見えなくなったなら
手のひらに書こう 手のひらに書こう

キミの名前呼ばせてよ 隣でいつまでも呼ばせてよ
キミの名前呼ばせてよ 一番好きな言葉はキミの名前

キミの名前呼ばせてよ

人ってこんなに人の事 好きに好きになれるんだね
ねぇねぇキミだよ 気づいてる?


5 LOVE IS EVER

心の海が揺れてる 胸の奥 遥か向こう側
確かに 駆け抜けたあの日々 とがったままの激情
昔話と笑った あなたの笑い声の中
蝋燭のように自らを削り 灯した輝きが今も

ああ ああ 風になって 風になって 吹いている
ああ 胸を張っていて 胸を張っていて
今も その風に吹かれ 進むボクがいる

懐かしいなって笑った あなたの中揺れている
傷跡から咲く花が 撒いた種が今も

ああ ああ 風になって 風になって 吹いている
ああ 胸を張っていて 胸を張っていて
今も その風に吹かれて 進むボクがいる

心の海が揺れてる


6 page

恥をかいた数は闘った数だ
ずっこけた数は進もうとした数だ
まちがえた数はまちがえじゃなかったと想える
未来を作ってやるための正しかった数だ
でかい町でホームラン打てなかったんなら
今いる町ででかい町越えていくような
場外ホームランそっから目指して
あの日よりおおく素振りしてやれ

本当に弱いって事は負けた事じゃない
本当に弱いって事は負けっぱなしにする事
本当に強いって事は負けない事じゃない
本当に強いって事は負けを知ったとしても明日へ向かう事

酒を飲む時うまい時ばかりじゃない
もしもまずい時は何かやりのこした時だ
アルコールを持つ自分の手に火をつけろ
売れっ子じゃないなら売れっ子より燃えてやれ
バレないように誰かの真似をしている
オリジナルという名の嘘の服は脱いでくれ
自分の名前が看板じゃねえのか
お前のユニフォームで勝負してくれよ

本当に弱いって事は負けた事じゃない
本当に弱いって事は負けっぱなしにする事
本当に強いって事は負けない事じゃない
本当に強いって事は負けを知ったとしても明日へ向かう事

もしも仕事やめた人だって 音楽やめた人だって
別れがあった人だって 地元に帰った人だって
おれは止まったとは想わない 自分のpageを自分の手で
一枚めくった音なんだ 一枚めくった音なんだ

どこだってこっからだ いつだってそっからだ

本当に弱いって事は 負けた事じゃない
本当に弱いって事は 負けっぱなしにする事
本当に強いって事は 負けない事じゃない
本当に強いって事は 負けを知ったとしても
明日に向かう お前の事だろ

きのうまでの全部 今日に会うための道だ
今日からの全部は またみんなに会うための道だ


7 YOU

YOU I LOVE YOU
お願いあなただけは ボクの前からもう 消えないで
YOU I LOVE YOU
お願い いつか終わる命の 最後まで一緒に笑っていよう

忘れてた笑い方や 忘れたかった泣き方や
忘れたくない生き方に変わる
戻らない昨日よりも輝く明日になってく

悲しみが悲しみで 終わらぬように
うれしい事の後 落ち込む癖が なおりますように
二人以外神様に あげちゃってもいい
そういったら本気で 怒ってくれた

生きてるだけで 幸せなんて
あなたがもしいなかったのなら
そんな事を想っている
今日なんて 昨日なんて 明日なんて なかったのでしょう

YOU I LOVE YOU
お願いあなただけは ボクの前からもう消えないで
YOU I LOVE YOU
お願い いつか終わる命の 最後まで一緒に笑っていよう

一生に一度だけ使える 魔法がもしあったのならば
そんなもの今すぐ使おう 何かおいしいものでも食べにいこう

生きてるだけで幸せなんて
あなたがもしいなかったのなら
そんな事を想っている
今日なんて 昨日なんて 明日なんて なかったのでしょう

YOU I LOVE YOU
お願いあなただけは ボクの前からもう消えないで
YOU I LOVE YOU
お願い いつか終わる命の 最後まで 最後まで
YOU I LOVE YOU
お願いあなただけは ボクの前からもう 消えないで
YOU I LOVE YOU
お願い いつか終わる命の 最後まで一緒に 笑っていよう

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